世界中に広がる三国志人気の中心は日本だった

世界的にみる三国志
三国志は言うまでもなくお隣中国の歴史が元になっている。まあ、言ってしまえばよその国のお話だ。しかし、日本人にとっては、もう他人事とは思えないほど馴染み深いものであり、ゲーム、マンガ、書籍などのメディア展開では、本場中国以上に多彩である。

本場中国では、日本ほど三国志熱は高くない。 むしろ水滸伝や西遊記のほうが人気があったりする。ただ、老いてますます盛んな人物を老黄忠といったり、曹操の噂をすると曹操が来るという格言が残っていたりと、「おらが国の歴史」といった趣きで、生活に密着している感がある。

ちなみに、向こうで人気があるのは、諸葛亮。 中国共産党の北伐を、そのまま諸葛亮の北伐に例えたりするなど、根強い人気を誇っている。あとは、関羽。中国人がいるところに関帝廟があり、商売の神として崇められているのはご存じのとおりだ。だいたい人気のあるのはこの2人っていうのが定説だったのだが、ここにきて曹操の株も上昇中。毛沢東が曹操を再評価したり、多面的な人格を持った英雄として描かれるなど再評価されている。

日本と同じようにマンガやゲームからブームに火がついたのが、台湾や韓国である。とくに台湾では、90年代の格闘ゲームブームのときには三国志の格闘ゲームが発売されていたし、最近では三国志のRPGも作られていた。このようにオリジナルの三国志ゲームが多数発売される人気ぶりで、マニアの間では、「珍品三国志ゲーム」の宝庫で名高いのだ。

同じアジアでも東南アジアだと、それほど人気があるわけでもないらしい。ただ、面白いことに、諸葛亮の南征の舞台となったベトナムでは、諸葛亮よりも孟獲が英雄とされていたりする。当地の民間伝承では、諸葛亮が孟獲を七度捕らえたのではなく、孟獲が諸葛亮を七度捕らえたという民間伝承があるほどだ。

さて、ところかわって欧米では、三国志は決してメジャーではないが、英訳されてそれなりのファン層も形成されているようだ。

英訳タイトルはRomance of Three Kingdomsで、作者名としてby Luoguanzhongと記されている。もちろん羅買中作の「三国志演義」というわけだ。

ちなみに英語圏でもちゃんと三国志のファンサイトがいくつかあり有志たちが布教に努めているのは、ネット時代ならではの現象といえるだろう。また、コーエーの三国無双シリーズは欧米でも人気の作品となっており、遅ればせながら欧米でも三国志熱が広まりつつあるようである。

このようにワールドワイドに展開している三国志であるが、やはりその中心は我が日本であることは間違いない。
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